建設業許可|業種の知識

舗装工事業とは?必要な資格と許可要件|建設業許可

今回は、舗装工事業について解説します。

この記事を読むことで、舗装工事ってどんな工事?、舗装工事業の許可を取るにはどんな資格や要件が必要?などの疑問を解消することができます。

また、資格や要件の証明に、どんな書類が必要かが分かります。

 

もし、間違った業種を選択してしまうと、手間と時間と費用が余分にかかることになります。

また、無許可営業で処分される可能性が高くなってしまいます。

ですから、業種の選択はとにかく慎重に行いましょう。

もし、不安があるようでしたら、信頼できる専門家に相談するのがよいでしょう。

 

舗装工事業とは

建設業許可における「舗装工事」は、道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事をいいます。

 

代表的な工事である道路工事は、次の手順でを行います。

 

①現場の測量・設計

②路床工事:ブルドーザーやモーターグレーダーで土を均し、ローラー重機で締め固めます。

③路盤工事:路床の上に砕石等を撒いていきます。そしてモーターグレーダーで敷き均してローラー重機で締め固めます。

④基層工事:基層は路盤と表層の間でクッションの役割を果たします。アスファルト混合物(粗粒)をアスファルトフィニッシャーで敷き均し、ローラー重機で締め固めます。

⑤表層工事:表層は車や人と接する部分ですので、平坦で摩耗に強く、耐水性があり、すべりにくく表面をきれいに仕上げるため密度の高いアスファルト混合物を使用します。

 

例示

具体的にはこんな工事が該当します。

  • アスファルト舗装工事
  • コンクリート舗装工事
  • ブロック舗装工事
  • 路盤築造工事

「アスファルト舗装」・・・耐久性は劣りますが、施工性が良くコストも低いので道路舗装の主役です。

「コンクリート舗装」・・・耐久性は最も高いですが、施工性や補修性が悪くコストも高いです。

しかし、最近ではアスファルトの高騰や長い目で見たコストが低いことに着目して、コンクリート舗装が見直されています。

主に住宅の駐車場用として利用されています。

「ブロック舗装」・・・すべり抵抗性、耐久性に優れ、様々なデザインが可能、コストは上下ありますが比較的低いようです。

歩道・広場・公園・建築物の外構などで利用されています。

「路盤築造工事」・・・道路の耐久性確保のため、締め固めた路盤を形成する工事です。

 

※軽微な工事以外の舗装工事を請け負う場合、必ず舗装工事業の許可が必要です。

軽微な工事はこちらで確認を

👉軽微な工事とは(許可が不要な工事)|建設業許可

 

業種区分を間違えやすい工事

※「ガードレール設置工事」における業種区分の考え方

ガードレール設置工事は舗装工事と併せて施工されることが多いですが、「舗装工事」ではなく「とび・土工・コンクリート工事」に該当します。

 

※「人工芝張付け工事」における業種区分の考え方

地盤面をコンクリートなどで舗装した上に人工芝をはり付けるものは「舗装工事」に該当します。

 

舗装工事業の許可を取るには

建設業の許可要件は、「経管(けいかん)」「誠実性」「欠格要件」「専任技術者」「財産的基礎」の5つです。

では、舗装工事業の許可を取るために必要な5つの要件の攻略方法を確認しましょう。

 

経営業務の管理責任者(経管)

申請するのが法人であれば役員の1人が、個人であれば事業主本人か支配人が、次に該当することが要件です。

①舗装工事業を営む会社の役員として5年以上の経営経験がある

②舗装工事業を個人事業主(支配人)として5年以上経営した経験がある

 

③舗装工事業以外の業種を営む会社の役員として6年以上の経営経験がある

④舗装工事業以外の業種を個人事業主(支配人)として6年以上経営した経験がある

・在籍した企業が許可業者の場合・・・

👉ⅰ)必要な年数の「建設業許可通知書のコピー」と

👉ⅱ)必要な年数の「登記事項証明書(法人)」または「確定申告書のコピー(個人)」で証明します

 

・許可業者ではない場合・・・

👉ⅰ)必要な年数の「契約書、注文書・工事請書、請求書・通帳」と

👉ⅱ)必要な年数の「登記事項証明書(法人)」または「確定申告書のコピー(個人)」で証明します

くわしくはこちらをご覧ください

👉経営業務の管理責任者の要件|建設業許可で最大のヤマ

 

誠実性

法人の役員、個人事業主、支配人や令3条の使用人(支店長や営業所長)が対象となります。

請負契約に関して不正または不誠実な行為をするおそれが明らかな者でないことが要件です。

くわしくはこちらをご覧ください

👉誠実性の要件について|建設業許可

 

欠格要件

法人の役員、個人事業主、支配人や令3条の使用人(支店長や営業所長)、さらに5%以上の持分をもつ株主なども対象となります。

これらに該当すると許可されません。

・成年被後見人もしくは被保佐人、または破産者で復権を得ない者

・不正に許可を受けたこと、または営業停止処分に違反したことにより許可取消後5年を経過しない者

・禁錮以上の刑または建設業法等の法令違反で罰金刑以上に処せられて5年を経過しない者

・暴力団員または暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者

くわしくはこちらをご覧ください

👉欠格要件の完全ガイド|建設業の許可・取消では要注意

 

専任技術者・財産的基礎

専任技術者と財産的基礎については、一般建設業と特定建設業のどちらを選ぶかによって要件が違ってきます。

一般建設業から確認しましょう。

なお、一般建設業と特定建設業の違いについてはこちらをご覧ください

👉一般建設業と特定建設業はどう違うのか|建設業許可

 

一般建設業の要件:舗装工事業

専任技術者(一般建設業)

役員や従業員(出向社員を含む)で次の①から④のいずれかに該当する人を営業所ごとに置くことが要件となっています。

①次の国家資格等を持っている

  • 1級建設機械施工技士
  • 2級建設機械施工技士
  • 1級土木施工管理技士
  • 2級土木施工管理技士(土木)
  • 技術士法(技術士試験):建設・総合技術監理(建設)
  • 技術士法(技術士試験):建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)
  • 登録基幹技能者:「登録運動施設基幹技能者」

👉「合格証明書」や「免状」で証明します

 

②指定学科の卒業+舗装工事業での実務経験

高校の指定学科を卒業したときは5年以上、大学・高専の指定学科を卒業したときは3年以上の実務経験が必要

※指定学科・・・土木工学、都市工学、衛生工学又は交通工学に関する学科

👉「卒業証明書」と実務経験の確認資料で証明します

 

③国土交通大臣の特別の認定を受けた場合

海外での実務経験や学歴などがあれば認定を受けられる場合があります。

👉「認定証」で証明します

 

④舗装工事業での実務経験が10年以上

舗装工事業で10年以上の実務経験が必要です。

・在籍した企業が許可業者の場合・・・

👉ⅰ)必要な年数の「建設業許可申請書及び決算変更届のコピー」と

👉ⅱ)必要な年数の「厚生年金被保険者記録照会回答票」などで証明します

 

・許可業者ではない場合・・・

👉ⅰ)必要な年数の「契約書、注文書・工事請書、請求書・通帳」と

👉ⅱ)必要な年数の「厚生年金被保険者記録照会回答票」などで証明します

くわしくはこちらをご覧ください

👉実務経験で専任技術者になる|建設業許可の要件

👉専任技術者の要件|建設業許可のもう一つのヤマ

 

財産的基礎(一般建設業)

次の①②のどちらかに該当することが要件です。

①自己資本(純資産合計)が500万円以上である

②500万円以上の資金調達能力がある

👉②は「500万円以上の金融機関の残高証明書」で証明します

くわしくはこちらをご覧ください

👉財産的基礎要件(金銭的信用)について|建設業許可

 

特定建設業の要件:舗装工事業

専任技術者(特定建設業)

役員や従業員(出向社員を含む)で次の①②のいずれかに該当する人を営業所ごとに置くことが要件となっています。

①次の国家資格等を持っている

  • 1級建設機械施工技士
  • 1級土木施工管理技士
  • 技術士法(技術士試験):建設・総合技術監理(建設)
  • 技術士法(技術士試験):建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)

※舗装工事業は、指定工事業7業種の1つです。

特定建設業で専任技術者になれるのは、上記の国家資格者だけです。

指導監督的実務経験では、舗装工事業の特定建設業の専任技術者とはなれません。

👉「合格証明書」や「免状」で証明します

 

②国土交通大臣の特別の認定を受けた場合

海外での実務経験や学歴などがあれば認定を受けられる場合があります。

👉「認定証」で証明します

くわしくはこちらをご覧ください

👉専任技術者の要件|建設業許可のもう一つのヤマ

 

財産的基礎(特定建設業)

次のすべてに該当することが要件です。

①欠損の額が資本金の20%を超えないこと

②流動比率が75%以上であること

③資本金が2,000万円以上あること

④自己資本(純資産合計)が4,000万円以上あること

くわしくはこちらをご覧ください

👉財産的基礎要件(金銭的信用)について|建設業許可